指針は身近な所にあった。高岡市の前の市民憲章である。(最近の福岡町との合併によって今は新しい市民憲章が制定されている。)
高岡市民憲章特に 4 項と 5 項が関係あり。
昭和 37 年 5 月 3 日公布
1 わたしたち高岡市民は
まことをつくし 礼儀をただし
明朗な人になりましょう。
1 わたしたち高岡市民は
健康で働き 生活を楽しみ
平和な家庭をつくりましょう。
1 わたしたち高岡市民は
きまりを守り 環境をととのえ
住みよい町をつくりましょう。
1 わたしたち高岡市民は
技術をみがき 生産にはげみ
豊かな都市をつくりましょう。
1 わたしたち高岡市民は
教養を高め 科学を重んじ
文化の創造につとめましょう。
大学ではもう必然的に 5 項目寄りになり 4 項がおろそかな状態であった。
大学の研究ではいくつかの新しい物理を見いだして応用のデモンストレーションもした。特許も取った。受賞という形でいくつかの学会から評価も頂いた。博士の学生としても「可」なレベルだとは思う。
ただ生産に励む、一般社会にフィードバックして利益をもたらす (豊かな都市をつくりましょうに相当) 点が欠如していた。
そこいらを何とかしたいのである。
これからは 4 項の実践、それには最先端の情報なりバックグラウンド欠かせないので 5 項もこれまで以上に注力する必要性があるはずである。
昭和 37 年など大昔であるが精神的には今でも十分に通用すると思う。
1~3 項は普遍的な人の営みの部分だし、4~5 項も技術の内容が違うだけだと思う。
数十 nm のオーダで、古典物理に加えて量子力学も基に高いレベルで生産を実現するのが 21 世紀のやり方なはず。
結局いつになろうがどこに行こうが高岡の人間な訳。
職人の家の者が学者なんて合うはずもないし、自ら生産して世の中に product を送り出さないと気が済まないと。
昔とは加工のオーダーが違うだけで進取の気性と真摯に技術に向かう姿勢は同じでないといけないし、博士まで勉強させてもらって得た知識なり人脈を基により高いレベルで実を結ぶように努力しないといけない。